国葬ってなんでしょうか。単純に常識で考えると、少なくとも国を挙げて執り行う葬儀と思うのです。
現在ある法律やルールでその定義づけをしていない、というのですが天皇の場合は国葬です。過去の例だと、天皇以外では吉田茂首相だそうです。
国を挙げて、とはどう行うのでしょうか。

この先はこれから決めることばかりです。
決める場合、どのように国葬を定義づけるのが妥当でしょう。
その際のShiroの単純な視点です。
・国葬に値する功績があったか、
・国葬に値する功績ってなんだ、
・功績があっても悪いこともあった場合、功績だけを評価するのか、いや芳しくない業がある場合はだめとするか、それとも功績を打ち消すほどの悪行でなければ国葬とするのか。
などなど。

それにしても、天皇と同じ国葬に安倍元首相が国葬される、ということにピンと来ません。違和感を覚えます。
天皇は森友学園や加計校、桜の会などのようなスキャンダルはありません。記録文書を改ざんするようなことはありません。良俗に反する集団との関係を疑う余地などありません。

歴代の首相と比較してしどうなのか、という次の視点も放っておけません。
岸首相（日米安保条約）以上の成果を残しのたか、池田勇人首相（所得倍増）以上に成果を残したか、佐藤栄作首相（威厳と品格のある男前、ノーベル平和賞受賞）よりなにか貢献したか、田中角栄首相（沖縄返還、日中国交回復、日本列島改造など）以上に貢献したか、などなど。

それから、「法律に反しないから許される、とか良いんだ」という言い方が横行していますが、どうあれ、「公序良俗に反しない」ことが全ての前提条件になります。
そして、法律に頼って物事の良し悪しを争うのではなく、絶対多数の国民が、世界の人が良しと思える方法で、物事を行なうことがあるべき姿であり、人の生きる道です。

最長の政権が国葬基準となるに値する要素でしょうか。そうだとしても、悪行のない政権期間であるべきじゃないでしょうか。
会社勤めを長くしました、ということに対して「勤続表彰」というのが民間企業にはあります。それだけであれば、「勤続表彰」でしょう。加えて功労が特別だと評価判断される場合に限って勤続だけではない功労賞となるでしょう。やはり、その場合は「功労の評価」となります。しかし、いずれも会社の信用を著しく傷つけたなどの負の行為があれば、表彰はされません。

私たちの国は「民主主義国家」です。その根幹は　「民主」ですから、民意にもとづく国民の利益、国家の利益になる政治を行うことです。特定個人や、特定集団のためではありません。
その具体的手法はいろいろの要件があります。
国葬に値する政治家の行為の、基本の中の基本は、この民主主義の手法を捻じ曲げないことです。
Shiroは　大きな成果、貢献以前に　この民主主義の手法を守って政治をしたかどうかが、最大にしてあるべき資格要件だと考えるのです。この点は、内政ですので外国の方々には見えにくい要素でもあります。従って　この点を看過して評価してしまう向きは否定できません。

果たして安倍元首相はこうした視点で国葬に値する、というのでしょうか。
そして、国葬を決めるのに「閣議決定」でよいのでしょうか。民主主義のあるべき道理から考えて。

Shiroにはそう思えません。また国葬決議に国民不在の決議は間違っています。違憲と思います。さらに内閣法で閣議決定を認めているのは一旦正しい手順で決めた事案の「事務事案」に関してだと思います。

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