Shiroの見た外の世界

気まぐれに撮り溜めた写真を備忘録として整理しています。 その中から海外で撮った食と風物の絵風景を披露させて頂きます。 とは言え中国に偏ってしまいました。 よろしかったら立ち寄ってみて下さい。

不老長寿の薬は要らないが

  老いが怖い!
  Shiroさん、何を言っているんだい、そんな弱気なこと言って!
  年年老いを感じていますが、毎年その老いの速さと言いますか、一年当たりの老いの量が大きくなっているように感じています。


老いのバロメータは、記憶の陰りです。
今年は、固有名詞の思い出しがとても弱く感じています。


  先日も京王線の新宿駅で、ふと30年ほど前にイタリアの知人とこの駅の階段を上り下りしたことを思い出しました。そこまでは良いのですが、「あいつの名前なんて言ったっけ?」と頭の中の思考回路が問うのです。
  ところが、名前が出てこないのです。出て来ないから問うわけですね。
しかも、いつも出てくるリズムで喉元まで出てきているような気持ちになるのですが出てきません。思い出そうとすると、どんどん出てきそうなリズムは遠のいてまるでヒントも思い当たりません。すると、気分がしおれて「認知」予備じゃないかと考えるのです。
  そんな時は、気休めと思いながらも「深追いをしない」として、その固有名詞のことは思考のテーマから外れます。ちょっと時間が経つと、ふと「ジーノ・チチェルヴァッキオ」と言えました。


  この現象が、外国語となると雪景色を飾っている雪が太陽の日差しの下にあっという間に
消え去ってしまうように忘却となるだろう、ことを覚悟していますが・・・・・・。
実際には、途方もない寂しさに襲われるだろうな。いや、そういう意識すらない恍惚の心境かな。


  やはり先日のことです。
「前立腺肥大で手術したよ、・・・・・・」電話がありました。
電話が終わったとたん、「前立腺ってなんて言ったっけ?!」と思い出せないイタリア語
が気になって仕方がない。思い出すのに何の苦労もなく記憶している言葉が出てきません。
ついこの間まで思い出すことに苦労のなかったことが言えない、ことに気が付くと気になるものです。


  ちなみに 前立腺は la prostata ( ラ ぷ<アクセント>すたた 女性名詞 )です。
追い詰めない 我慢の待ち が思い出させてくれました。


  記憶の相続権みたいなものがあると良いですね。


~以上
訪問ありがとうございます。

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