Shiroの見た外の世界

気まぐれに撮り溜めた写真を備忘録として整理しています。 その中から海外で撮った食と風物の絵風景を披露させて頂きます。 とは言え中国に偏ってしまいました。 よろしかったら立ち寄ってみて下さい。

都江堰 という施設₋四川省にある世界遺産 (中国)



都江堰(とこうえん、拼音: Dūjiāngyàn)は、水利・灌漑施設。

↓魚嘴(ぎょし)……分水のための堰(上=灌漑用水流 40%;下=本流 60%)

↓ 中央部 左 水門 (水の流れ 右手から左手に流れている)


場所は、中国四川省を流れる岷江(びんこう)という川の、都江堰市西部にある。
成都市と都江堰市を抱く一帯の四川盆地は丘陵地帯。成都は山間をぬぐって流れ出る岷江の扇状地にできているといった土地柄。 四川盆地 約5300㎢⇔約2200㎢(東京都)
都江堰市は、成都市の郊外西北に位置する。
築造された時期:紀元前3世紀(秦の時代)4年余りの年月がかかっている。



都江堰建設を指揮したのは、李親子(李冰と李二郎)の親子を祀った「二王廟」


施設の効能と知恵
・春の雪解け水が山々から集合して岷江が増水し、川幅が広くなる地点で毎年洪水になる。
・一方で、広大な成都平原の農地が水不足で乾燥していた。
・ダムを造ることが一つの解決策であったが、岷江は奥地の辺境対策上、重要な水路でもあ
 るため、ダムで完全に堰き止める案は不可。そこで、川の中に堤防を築いて流れを二分 
 し、一部を本流とし、片一方の水を乾燥した成都盆地へ流すこととした。
・ただ、灌漑水利の分水流を作るためには山(玉塁山)を切り開いて運河を造る必要があっ
 た。
2300年も前は、現代のように建設機材も火薬・爆薬のない時代である。
2300年後の今もこの施設はフルに機能し、「天府の国」と呼ばれる肥沃な大穀倉地帯となっている。


★1982年 国務院指定の全国重点文物保護単位に登録
★2000年 ユネスコ世界文化遺産に登録


★2009年 灌漑施設遺産(国際灌漑排水委員会)に登録


公園入り口前 広場


公園内部

魚嘴の上 

「安瀾橋」というつり橋 



天府の国 成都の主産品 
コメ、小麦、野菜、養蚕
鉱物資源(石炭、天然ガス、岩塩、燐(りん)鉱石など)



2012年、2019年訪問


~以上

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